うなぎ, 親子丼/645m(徒歩10分)/営業時間外 • 営業開始: 土 11:00
うなぎ屋 比呂野の三河地鶏の蒲焼き丼は、炭火で焼かれた香りが際立つ一品です。香ばしい焼き色をまとった三河地鶏に、甘いネギの焼き目とほろ苦いししとうが加わり、飽きのこない味わいに仕上がっています。
うなぎ屋比呂野でいつも注文する「三河地鶏の蒲焼き丼」。炭火で焼かれた三河地鶏の香ばしい香りが鼻を抜け、焼き目がついた甘いネギとほろ苦いししとうが程よいアクセントとなり、食べるものを飽きさせない。美味しすぎて思わず眼を閉じて味を噛み締めると、鼻を抜ける炭火の香ばしい香りと共に、「三河地鶏の蒲焼き丼」を何度も食べた大学院時代を走馬燈のように思い出す。
大学院生の頃は研究に没頭するあまり深夜まで研究室にいることがしばしばあった。当然、夕飯は同じ研究室の同志と食べる。私たちは研究に熱心過ぎるが故に、夕飯を研究室の外に食べに行く時間が惜しいという模範大学院生のそれを心得ていた。何とか外に夕飯を食べに行く時間を節約することは出来ないものかと皆が思案していたところ、1人の天才が妙案を提示した。
「デリバリーを利用するのはどうだろう?」
近年のコロナ禍に於いては非常にポピュラーとなったデリバリーだが、当時の私たちにとっては領域外のアイディアであった。この妙案は即刻採用され、すぐに名案であることが明確になった。しかし、毎日同じ飲食店のデリバリーを利用する訳にはいかないので、候補となる飲食店をいくつか列挙した。その中の一つが「うなぎ屋比呂野」だった。
ここで一つ新たな問題が発生する。複数ある店の選択肢からその日利用する店をどうやって選ぶかだ。研究室メンバーの全員が合意する形で店を選択する方法はないものか。そんな時に1人の革命家が声をあげた。
「トランプの大富豪で決めるのはどうだろうか?」
あまりにイノベーティブな発想に皆開いた口が塞がらなかった。その革命家にジョブスの影を重ねたものも少なくないかも知れない。革命家は雄弁に語り出した。
「大富豪一回で店を決めるのは余りにも味気ない。2回連続で大富豪になった人間が店を決めるのはどうだろうか?」
皆すでに革命家に陶酔しており、彼の意見は盛大に歓迎された。結局、毎日の夜ご飯を決めるための大富豪に30分から1時間程の時間を要することとなった。デリバリーによる時間の節約効果は小さくなってしまったが、僅かに節約できた貴重な時間を私たちは熱心な麻雀の研究に充てた。
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<店舗情報>
店名:うなぎ家 比呂野
住所: 愛知県名古屋市昭和区山花町119番地-1
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